すずきよ農園

★当園の商品「スイーツでこ」

すずきよ農園の鈴木智光です。愛媛県で不知火を育てています。

当農園の不知火は２０年前に先代が栽培を始め、“美味しいデコポン”として人気を博しておりました。

８年前からは姉夫婦や私で農園の管理をしておりましたが、先代ほどの味を出せずに苦心していました。近年、ようやく満足できるような不知火が実るようになりました。そしてご近所の方に分けたり知人に送ったりしていました。また産直市で販売をしたりしていました。こうした中、すずきよ農園の不知火を食べた人の中から不思議な反応が起こりました。

ある人は「酸っぱい」と言い、ある人は「とっても甘い」と言うのです。

どちらが本当？ そこで私も昨シーズンは毎日、不知火を食べ続けてみました。また糖度計で計測もしていきました。

すると 驚きの事実がわかったのです。

商標登録上“デコポン”と名乗るための統一品質基準が糖度１３度以上なのですが、すずきよ農園の不知火はどの実も糖度１３度を超え、中には糖度１９度、２０度といった驚異的な数値を示すものまであったのです。

本シーズンもすべての不知火樹木から最も見栄えの悪い酸っぱそうな実をサンプルとして２個ずつ選んで糖度試験を行いました。見栄えの悪い酸っぱそうな実を選ぶ理由は最低レベルがどの程度なのかを知るためです。結果は平均糖度１４.２度でした。

柑橘王国と言われている愛媛県、その愛媛県で行われた柑橘コンクールでの最優秀デコポンの糖度が１４度ですので最低レベルの平均糖度が１４.２度というのは十分な甘さと言えます。

そしてもう一つの意外な事実がわかりました。

「酸っぱい」と答えた人は２月、３月に食べており、「甘い、まるでスイーツのような」と答えている人は４月以降に食べていたのです。

つまり、２月や３月では酸味が強く、甘さを覆っていたのです。つまり酸が抜けていなかったのですね 。

こうして、すずきよ農園のデコポンは不知火は酸が抜けきる４月、ちょうど桜満開の便りに乗って劇的に甘くなる、ということが判明したのです。

ところがまだ問題が残っていました。４月になると気温が上がります。すると果実に腐敗が起きてくるのです。糖度が高いだけに腐敗もしやすいのです。

腐敗を防ぐには低温保管をしなければなりません。

そこで昨年末に冷蔵貯蔵倉庫を整備し、気温６度～８度で保管できるようにしました。

　ＪＡ経由の販売ではありませんので“デコポン”と名乗ることはできませんが、こうしてデコポン基準に劣らないスイーツのように甘い不知火を「すずきよ農園のスイーツでこ」と名付けてお届けする体制が整いました。

どうぞ、「スイーツでこ」の極上の甘さ、「熟成蔵出しの甘さ」をご賞味ください。

★すずきよ農園の歴史、挑戦

私は今、柑橘類の不知火（しらぬい）を育てて、全国のお客様へインターネットを通じて、産地直送でお届けしようとしています。

不知火（しらぬい）と言うよりもデコポンと言ったほうがピンとくる方が多いと思います。

実は私は、元から不知火（しらぬい）農家だったわけではありません。父が畑でみかんを育てていたので、その手伝いをしながら育ちましたが、就職は教育関係の仕事でした。

でも、柑橘は個人的に好きでしたし、植物に触れるのは興味があったんですね。

１５年前、不知火を栽培していた父が他界しました。その頃には「あの農園のデコポンはおいしい」と評判が拡がっていたのですが、それも父の栽培技術があってのこと。

残された農園の管理に家族は困りました。近所の柑橘農家の方に管理をお願いをしましたが長くはみてもらえませんでした。その後は姉夫婦が管理をしてくれていたのですが、退職を機に私がやってみようかな、という気になったんです。

でも今のように、しっかり不知火（しらぬい）が実をつけるようになるまでは、けっこう大変な道のりがありました……。

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１年目は雑草との戦いでしたね。油断をするとすぐに生えるのです。草が必要以上に生えてしまっては、栄養が取られて美味しい不知火（しらぬい）に育ちませんから、たえず草の管理に気を配ります。雑草が成長する前に（芽の段階）で農具で地面の表面を削っていくのです。当然ですが夏場の除草はけっこうきついものがあります。

それに病害虫が発生して樹木が枯れてしまう、というのもよくある話です。園内はきれいに、よく管理された状態を保たなければいけません。

だから、剪定をこまめに行い枝間の風通しをよくしたり、日当たりをよくなるようにと、様々な工夫を試みてきました。

ある年は樹木医さんからも学びました。

樹木医さん曰く「おいしい果実をつけるためには樹木にたっぷりと栄養を与え、水と空気を吸わしなさい。おいしい肉質の和牛を育てるには栄養となる餌、水、空気が大切です。樹木も和牛と同様、生き物なのですから大切な事は同じです。」

植物にとっての栄養は肥料です。特にすずきよ農園では微生物のたっぷり入った有機肥料を与えます。

次に夏場の灌水は特に大事です。不知火は柑橘類でありながら乾燥をきらいます。乾燥にさらされると酸味が強くなるのです。最初は加減がわからずに（水が足りなくて）酸っぱい果実になってしまいました。

樹木医さん曰く。「空気をたくさん吸わせなさい。根から空気を吸うので地中の換気をよくするのです。」でも「どうやって？」と思いませんか。

答えは「畝（うね）をつくり水はけをよくすればいいのです。」でした。それでも「？？？…」でした。

さらに樹木医さん曰く「地中の水が排出されるとその水が地上の空気を地中に引き込むのです。」

ここまで説明していただいて私もようやく納得しました。

この後「管理耕運機」で畝上げをし水はけをよくしました。その年からは大玉の不知火が収穫できるようになりました。

１月、２月は収穫です。楽しみの時期なのですが悩みがあります。果実を狙ってやって来る鳥獣です。カラス、ヒヨドリ、イノシシ、ハクビシンなどです。中でも最大の敵はカラスです。ある年などカラスの大群に半分以上食べられたりしました。

地元のみかん農家さんに相談すると「糸を幅１ｍ未満の間隔で張り巡らせなさい。カラスが羽を広げたときに引っ掛かる間隔です。カラスは羽に糸が当たることをとても嫌がるのだから。」

早速実行しました。まずは鉄杭を地面に等間隔に打ちこんでいき、鉄杭に竹をくくりつけます。次に脚立に上り竹の先に糸を結んで張り巡らせます。この作業は一人でやっていたこともあり、なかなか大変でした。

その甲斐があって抜群の効果が上がりました。でも安心はできません。カラスは隙を見つけては果実を狙ってきます。本当にカラスとの知恵比べですね。

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でも、こちらが手をかけたからといって、必ずうまくいくとは限らないのが自然です……。

自然災害で一晩で全滅ということもあります。

自然はどうにもならないことも多いけれど、それでも植物は、こちらの努力をきちんと分かっていてくれるような気がするんですね。

じっくりと植物一本一本の声を聞きながら育ててやれば、手をかけたらかけただけ、きちんと反応を返してくれていると思います。

何より、私は植物を見ていると、心がなごむのを感じるんです。

作業をしていると、心がなごみます。

だから、どれだけ大変でも、続けられるんだと思います。

今年は今までにない、きれいな大きな実がついています。感動しましたね。続けてきてよかった。もっと頑張ろう。そう思える瞬間でした。

不知火（しらぬい）の色合いや、甘さを褒めてくださる方も多く、自分のこだわりに、もっと自信がもてるようになりました。

これからも手間を惜しまず、美味しい不知火（しらぬい）づくりに情熱を注ぎたいと思います。

自然の力を借りて、不知火に、より甘く美味しく育ってもらいたいと思っています。

すずきよ農園は、これからもっと多くの方に美味しい不知火「すずきよ農園のスイーツでこ」を味わって、感動していただけるようにと思い、2018年にネット販売を始めます。

私の目標は、もっともっと美味しい不知火「すずきよ農園のスイーツでこ」をたくさん生産して、全国の人に食べてもらえるようにすることです。

そのために、味の追求は欠かしません。ご感想・ご意見は遠慮なくうかがいますので、いつでもご連絡ください。お待ちしています。

★すずきよ農園の商品

すずきよ農園の不知火は、その甘さは地元では「並のスイーツより甘い」と人気です。
その甘さゆえ、当園で収穫された不知火（しらぬい）をは「スイーツでこ」と名付けております。

スイーツのように甘く、形がかわいくでこぼこした、オレンジという意味です。

ぜひ、この甘さを全国の多くの方にお届けしたく、平成３０年ネットショップを開設し通信販売（通販）を開始しました。

本年は2月より予約受付をスタートし、３月２０日より発送を開始いたします。

●すずきよ農園の商品

すずきよ農園のブランド「スイーツでこ」（不知火、デコポン）

価格：￥２，９８０（税込） （送料無料）

送料について：北海道・沖縄・一部離島も送料無料で努力いたします。

内容量：約２.２ｋｇ～２.５ｋｇ（サイズL～３L　８～１０玉）

配送指定日は２０１９年３月２０日（水）～４月２０日（土）まででお願いします。

発送について：常温で発送します。ゆうパックまたはクロネコヤマトにて発送。